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2020年度後期授業につきまして
学生・保証人の皆様
フェリス女学院大学は、4月22日から前期授業を始め、7月23日に無事、前期を終えることができました。遠隔授業は初めての体験ですので、手探りではありましたが、教職員一同、皆さんの学修の質を維持するため日々努力を重ねてきました。学生の皆さんも戸惑うことが多かったと思いますが、このように前期を終えることができたのは、皆さんのご協力があったからだと心から感謝しております。
対面授業がベストであることは確かですが、遠隔授業を進める中で、対面授業とは異なる学修効果への気づき等もありました。今後は、そのようなメリットを活かしつつ、さらに良い授業を皆さんとともに創り上げていきたいと願っています。
さて、緊急事態宣言が全国で解除されて2ヶ月以上が経ちますが、神奈川県を含む首都圏において、新型コロナウイルス感染症は、依然として拡大を続けています。
このような現況に鑑み、フェリス女学院大学は、9月24日(木)から始まる後期授業を基本として遠隔で行うことにしました。
本学では、後期には本学の定める安全確保のための基本方針のLevel1にあることを想定し、対面授業に移行するための準備を進めておりました。しかし、学生の皆さんおよび教職員の健康と命を最優先とするならば、当該状況下で、すべての授業を対面に戻すことはきわめて難しいと言わざるを得ません。誠に苦渋の決断ではありますが、学生の皆さん、そして同居する保証人の皆様の健康・安全を確保するためにも、ご理解をいただきたいと存じます。
もちろん、学生皆さんの学修環境を保証することも同じように大切です。したがいまして、本学は、後期授業を基本として遠隔で行いますが、対面授業でなければ十分に学修成果を保証できないと考えられる科目・大学の施設を利用しないと学修できない科目については、万全の感染防止対策をとった上で、対面授業を可能とします。実技科目・実習科目等の諸科目で、対面の必要性が高いものがその対象になります。どの科目が遠隔となり、対面となるのかを含め、後期授業の詳細は8月7日にお知らせします。
授業が対面方式で行われる場合でも、基礎疾患等があり登校できない学生の皆さん、長距離の通学等で感染に不安を抱いている学生の皆さんに、不利益が生じないよう十分な配慮をします。たとえば、事情により対面で受けられなくても、学修効果をできるだけ維持する策を講じて、オンラインで受けられる準備をしています。対面授業のために登校し、その前後に遠隔授業を受講する必要がある学生には、キャンパス内で遠隔授業を受ける環境も整備します。もちろん、登校ができない方・登校に不安がある方は、対面授業のためだけに、地方から横浜に移動する必要はありません。具体的な履修方法については、別途FerrisPassportでご案内します。
本学では前期に学生アンケートを行いましたが、大学の施設が利用できずに困っているとのご意見を多数いただきました。それに応えるべく、諸策を講じてきております。PCやWiFi機材の貸出等も、継続してご相談に応じています。後期に向けてはさらに、キャンパスに来て、大学の施設を利用したい方々の要望に応えるため、十全な感染防止対策をとった上で、学修に必要な施設を可能な限り開放していきたいと考えています。本学が提供している、様々な支援策についてはFerrisPassportにて告知していますので、4月以降の掲示について今一度ご確認いただくとともに、引き続き掲示に注意してください。
最近の報道等を見る限りにおいては、新型コロナ感染症が早期に収束するとの期待はできません。不安を感じて登校を控えたいと思う方も、キャンパスで学ぶことを切望している方もいると思います。そのような中で、完全に正しい解答は存在しないと考えます。学生の皆さんの命と健康を最優先にしつつも、皆さんの学修環境・機会をできる限り保証していく道を見いだし、切り拓いていくために、教職員一同、引き続き全力で取り組んでまいります。
学生の皆さん、保証人の皆様のご理解とご協力を賜れば幸いに存じます。
フェリス女学院大学
学長 荒井 真