2021年度後期授業開始にあたって~学長メッセージ~

(メッセージ本文)
学生の皆さんこんにちは。ようやく秋晴れが続くようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。学長の荒井真です。

新型コロナウイルス感染症が日本で確認されてから1年半以上が経ちました。しかしながら、いまだこれまでの日常に戻ることができない状態です。

9月23日(木)から後期が始まりました。後期の授業は、緊急事態宣言が発令された中で始まることになりました。コロナ禍で迎える4度目の学期であり、これまでの経験を生かして準備を重ねてきたので、緊急事態宣言下ではあっても計画を大きく変更することなく開始できる見通しです。

緊急事態宣言が解除された後の対応については、政府や自治体等の方針が明らかになり次第、早急にお示しできるように準備をしているところですが、今の時点では、安心、安全な学内環境を整えて、できるだけ対面またはハイブリッドによる授業を行っていきたいと考えています。それにより、対面での授業を望む学生にも、基礎疾患や感染不安のために遠隔授業を望む学生にも、同じように学ぶ機会を保障してまいります。

また、授業アンケートや学長オフィスアワーなどで寄せられた意見から、遠隔やハイブリッド授業の課題も認識していますので、学内で質向上のための取り組みも継続して行っているところです。

キャンパスや学内施設も前期同様の感染防止対策を施しつつ利用できるようにします。ただし、若年層の感染が増えていますので、皆さんには、これまで以上に感染防止対策をしっかり取るよう、あらためてお願いします。自身が感染症にかからないよう、また、他者にうつさぬよう努力を続けてください。

その他、これまでと同じく、必要な学生には、ノートパソコンやWifiルータなどの貸与、コンビニでのネットプリントサービスの無償利用ができるように支援します。アルバイトができないなど、さまざまな理由により、経済的な不安がある人には、無利子の奨学金制度がありますので活用してください。

フェリス女学院大学は、引き続き全教職員が力を尽くして、皆さんの学業と生活を守ってまいります。困ったことがあれば、遠慮なく相談してください。相談する先がわからないときは、学生課などの事務窓口でお尋ねください。学長オフィスアワーをご利用くださっても結構です。

コロナ禍が続く中、これまでは表に出てきていなかった様々な社会の矛盾が明らかになり、格差の拡大や社会の分断が進んでいるように映ります。その様な時代にこそ、本学が掲げる「For Others」の精神の重要性を再確認すると同時に、学生の皆さんには、パンデミックにより生じた格差や分断をなくすためにはどうしたらよいかを真剣に考えていただきたいと願っています。このような課題を解決する力が、フェリスのリベラルアーツの学びにはあると信じています。

まだまだ厳しい期間が続きますが、皆さんの健康が守られ、後期が実り多い時となりますよう心からお祈りしています。

フェリス女学院大学
学長 荒井真

前のページに戻る