コロナ禍における学修支援・学生支援の状況について

本学では、新型コロナウイルス感染症の見通しが明確でない中においても、感染対策を講じつつ、学生に質の高い教育環境を提供できるよう、教育研究・大学運営に取り組んでいます。

2022年度は、本学の「新型コロナウイルス感染症対策にかかる基本方針」に基づき、前期・後期ともに対面での授業実施を基本としておりますが、対面でのコミュニケーションを確保することが難しい状況があることも踏まえ、次のような学修支援、学生支援に取り組んでおります。


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 学修支援体制
1)学生・教員への遠隔授業にかかわる支援体制の整備 
学生向けには「遠隔授業支援サイト」を立ち上げ、遠隔で受講する際に必要となる情報やマニュアル等(自宅PC環境確認、Wi-Fi環境、Office365利用、ZoomGoogle Classroomの使用方法、コンビニでのプリントアウト等)をまとめて、学生ポータルサイトを通じて閲覧できるようにしています。
教員向けには、「オンライン授業説明会」の動画や遠隔授業を実施する上で有効なシステムやツール(ZoomYouTubeGoogle ClassroomGoogleドライブ等)のマニュアルを提供し、円滑な授業運営ができるようにサポートしています。また、学内から配信する授業を円滑に実施し、学生が快適に受講できるように、ビームフォーミングマイクロフォンなどの設備の増強を実施しています。
遠隔授業に必要なPCWifiルーター等機器の貸出についても継続して行っています。
なお、毎学期実施している学生による授業アンケートでは、遠隔授業に対する意見や要望等が寄せられており、学内環境の整備に活用しています。


2)感染状況を踏まえた授業実施方法等の周知 
「新型コロナウイルス感染症対策にかかる基本方針」に基づき、感染状況等を踏まえて、学生・教員に対して、学期ごとに授業実施方法等の周知を行っています。
主な内容としては、授業実施方法のほか、遠隔及び対面の受講方法、授業欠席(感染症罹患、コロナ罹患疑い、ワクチン接種等)の扱いなど、様々なケースを想定し、学期ごとに精査した上で発信しています。また、教員に対しては、履修者がやむを得ず欠席となった場合には、授業進捗や授業配布資料の確認等により、学修回復をできるよう依頼しています。


3)学外からの図書館利用における利便性の向上
学外からの図書館利用の利便性の向上を図るため、授業期間中は教務課から「遠隔受講許可書」の発行を受けた学部生及び大学院生を対象に、夏期・春期休暇中は遠隔授業許可者に限らず希望者に宅配貸出を行っています。また、オンラインレファレンス活用によるリサーチ支援、Web申込による文献複写の郵送など、来館しなくても図書館サービスを利用できる体制を整備しています。



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 学生支援体制
(1)学生相談体制の整備 
従来対面で行っていた就職個別相談、保健室・学生相談室への相談などの学生相談業務については、対面での対応と並行して、電話、メール、オンライン等で相談を受けることができる体制を整備し、学生ポータルサイトを通じて学生に広く周知しています。


(2)学生の心身の健康管理とサポート 
コロナ禍における学生の健康管理に関する情報発信・注意喚起は、保健室が定期的に学生ポータルサイトを通じて情報を発信するとともに、授業期間中の昼休みに校内放送による注意喚起も行っています。コロナ禍によって生じる学生の心身のケアについては、保健室に常駐する保健師、学生相談室のカウンセラーを中心に対応しています。保健室、学生相談室ともに、オンライン・電話等での相談も可能です。


(3)学生同士のつながりの維持を支援する取組、正課外活動の支援  
コロナ禍における学生のネットワークを維持・構築する取組の一つ「上級生リーダー」による活動があります。活動の中心である新学期の新入生支援に向けて、上級生リーダーが各種プログラムの企画・運営を、感染状況に応じて対面およびオンラインで行いました。留学生のサポートは「チューター」「レジデント・アシスタント」「メンター」の学生たちが担っていますが、各活動についても、対面での活動とあわせてオンライン(LINEZoom)の活用も可能としています。
学生の正課外活動についても、「新型コロナウイルス感染症対策にかかる基本方針」に基づき、2022年度は原則対面での活動を可としていますが、感染対策を十分に講じるよう、学生への注意喚起を行うとともに、公認団体(クラブ・サークル)については、さらに活動に際し、活動基準を策定し、「活動届」「活動報告書」などの提出も徹底するよう周知をしています。


(4)学生に対する経済的支援 
国や日本学生支援機構の奨学金制度の運用とあわせて、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う本学独自の経済支援策として
フェリス女学院大学短期奨学金を運用しています。また、ハイブリッド型授業実施にあたっての機材の設定等のサポートを学生に担ってもらうなど学内アルバイト拡充による経済的支援も行っています。


2022
年度後半も、引き続き感染状況を注視し、本学の基本方針に則り適切に対応してまいります。

フェリス女学院大学

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