フェリス女学院大学ボランティアセンターの学生スタッフが育てた「アンネのバラ」が今年もまもなく満開に -- 国際・平和人権活動「アンネのバラ育成プロジェクト」

フェリス女学院大学(横浜市泉区、学長:荒井 真)では、"For Others(他者のために)"の教育理念に基づき、多くの学生がボランティア活動に参加しています。活動領域は子どもの学習支援、平和・人権活動、地域福祉、環境保全など多岐にわたり、中でも「アンネのバラ育成プロジェクト」は、その象徴的な事業です。学生たちの精力的なボランティアに支えられ、今年も「アンネのバラ」は美しい花を咲かせています。


Souvenir d' Anne Frank(アンネ・フランクの思い出)」通称「アンネのバラ」は、ベルギーの園芸家ヒッポリテ・デルフォルヘ氏が作出した新品種の四季咲きのバラで、蕾の時は赤、開花すると黄金色になり、時間の経過とともにサーモンピンクから濃いピンクに変色します。デルフォルヘ氏がアンネの父に出会ったことや以前から『アンネの日記』に感銘を受けていたことなどから名付けたもので、「戦争のない、平和な世界に」という願いが込められています。

本学では、200311月に「アンネのバラ園」を開設。当時、NPO法人ホロコースト教育資料センター副理事長だった故・黒川万千代氏の協力により、バラ育苗家の山室健治氏より寄贈された「アンネのバラ」を植樹、「アンネのバラ育成プロジェクト」を発足させました。以後、ボランティアセンターの学生スタッフが日々の水やりや剪定等を担当しバラを育成。春から秋まで美しい花を観賞することができます。

2003年に植えられたアンネのバラは、これまで大切に手入れをされてきて、バラの寿命と言われる15年を超えて花を咲かせています。一方でコロナ禍の間は十分にケアをすることができなかったために木が弱ってきました。そこで、昨年11月にNPO法人ホロコースト教育資料センターの紹介で、兵庫県西宮市のアンネのバラの教会から新たに2株の苗の寄贈を受け、学生スタッフが植樹を行いました。また、今年2月にはイングリッシュガーデンの3000本近いバラを育てているガーデナーを講師とした「横浜イングリッシュガーデンのバラの育て方」の講習会を行い、座学と実技を通して改めて世話の方法を学びました。座学では、アンネの隠れ家の庭から持ち帰ったバラの種を品種改良しアンネの父親に捧げたという誕生秘話から始まり、1年間を通して病虫害対策の方法や施肥、剪定のことなど詳しく学びました。実技では、冬剪定と施肥を行いました。通常の剪定ではなく、弱っているバラの状態に合わせて剪定していく方法はとても難しい作業でしたが、参加者全員で行いました。

また、毎年アンネの誕生日である6月12日頃と、バラ園が作られた11月17日頃には平和への願いを込めて記念礼拝を実施。これらの礼拝も学生スタッフによって企画・運営されています。

【アンネのバラ】
【学生スタッフ】
【記念礼拝】

アンネのバラ再生プロジェクト:バラの育て方を専門家に学びました
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ボランティアセンターについて
教育理念「For Others」の精神のもと「新しい時代を切り拓く」女性の育成を目指すフェリス女学院大学では、学生が自ら社会に出て問題を発見し、その解決のために、他の人々と協力しながら行動していく能力を養うため、2003年4月にボランティアセンターを学内に設置。学生個人の自主性に委ねられてきたボランティア活動を、大学としてさらに積極的にサポートしています。
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▼本件に関する問い合わせ先

企画・広報課
植村・粟原
住所: 〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL: 045-812-9624
FAX: 045-812-8395
E-mail: kikaku@ferris.ac.jp

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