フェリス女学院大学日本語日本文学科ゼミ生による古典と現代を繋ぐプロジェクトー2023年度はオリジナルイラストとクイズで「しおり」制作ー

フェリス女学院大学(神奈川県横浜市/学長:荒井真)文学部日本語日本文学科ゼミでは、毎年度、前期の約1か月半をかけて古典プロジェクトに取り組んでいます。今年度は、谷知子教授(日本中世文学・和歌文学)、吉田弥生教授(日本近世文学・演劇学)、井内健太准教授(中古文学、源氏物語)の3ゼミで、古典を身近に感じられ、読書の友となる「しおり」を制作します。学生によるイラストとクイズにより、幅広い世代が楽しめるものとなっています。
「しおり」はオープンキャンパス(2023年8月26日(土)開催)や紀伊國屋書店 横浜店(そごう横浜店7F)で開催予定の「百人一首」「源氏物語」選書フェア(2023年12月~2024年1月)で一般の方にも手に取っていただけます(なくなり次第終了。学生が参加する選書フェアの詳細は後日発表いたします)。

■谷知子教授(日本中世文学・和歌文学)コメント
2021年度は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を題材に、「鎌倉殿人物ガイドブック」を制作、2022年度は同ガイドブックを使った出張授業や学食メニューも考案しました。
2023年度ゼミでは、3グループに分かれてグループワークとプレゼンテーションを重ね、デザイン及びクイズ案を作成しました。若者からご年配の方まで、幅広い世代に古典や歴史に親しんでいただくことを目標としています。クイズ(設問)の内容はすべて学生の案です。苦心したのは、クイズのレベル、難易度です。さらに意外性、インパクトの強さも考慮しました。知識として正しいだけではなく、わかりやすく、魅力的なことばを考え抜いています。さて、結果はいかがでしょうか。
学生たちは約1か月半かけて取り組み、交流が深まったことも大きな成果です。グループごとにライングループを作成し、自由に意見交換をしたようです。ゼミで学んだことを社会に発信することは、学生たちの意識改革にもつながります。学外者の視点を考慮すること、「しおり」という限られたスペースに最適な言葉を選ぶこと、自分たちの関心と社会とをつなぐこと、さまざまな点で日本文学を通じてのPBL型の授業の実践することができたと考えています。これから社会の評価、フィードバックを受けて、学生たちにはさらなる成長を遂げてほしいと願っています。

■しおり制作に参加した谷ゼミ生のコメント
・日本語日本文学科3年生 Y. Sさん
私達のグループは北条政子のクイズを作りました。歴史上有名な女性を扱いたかったからです。クイズは、大河ドラマでも話題になった場面を取り上げてみました。グループにイラストの上手な学生がいたので、新たに描いてもらいました。多くの方が手に取って、楽しんでくれることを願っています。

・日本語日本文学科3年生 S. Kさん
古典に興味を持っていただくために、グループ毎で主題を決め、遊び感覚で答えるクイズ形式のしおりを作成しました。私が所属するグループでは、鎌倉幕府初代将軍「源頼朝」と鶴岡八幡宮を主題にしています。私達のしおりが古典に興味を持つきっかけになれれば嬉しいです。
 
■しおりの仕様(一例)
両面とも学生によるイラストで、表面は歴史上の人物や行事、歌舞伎の衣裳、俳句などを題材にしたクイズ、裏面に答えがあります。図柄は10種類となる予定です。
谷ゼミ生の作品
吉田ゼミ生の作品
井内ゼミの作品

●紀伊國屋書店横浜店 選書フェア 概要
・「百人一首」フェア:2023年12月8日(金)~ 12月21日(木)
・「源氏物語」フェア:2024年1月9日(火)~ 1月22日(月)
・会場:紀伊國屋書店横浜店(URL: 
https://store.kinokuniya.co.jp/store/yokohama-store/ 
 〒220-8510 神奈川県横浜市西区高島2-18-1そごう横浜店7F
 ※詳細は後日発表

○フェリス女学院大学 オープンキャンパス情報
 https://www.ferris.ac.jp/admission/event/opencampus/#anc

(関連記事)
・「古事記」から現代 今昔の思い、百人一首に フェリス大生ら本出版(東京新聞 2021年3月30日)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/94638
・フェリス百人一首
 https://www.ferris.ac.jp/academics/japanese-literature/ferris-hyakuninisshu/
・フェリス女学院大学の学生が「鎌倉殿・人物ガイドブック」日本語版・英語版を制作しました ―2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」登場人物22人のガイドブック―(2022.04.14)
 https://www.ferris.ac.jp/news/2022/04/1100.html

▼本件に関する問い合わせ先
広報課
荒井(薫)・荒井(萌)
住所: 〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL: 045-812-9624
FAX: 045-812-8395
E-mail: kikaku@ferris.ac.jp

前のページに戻る