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教員紹介・ゼミナール

教員紹介

OGAYA, Chiho

小ヶ谷 千穂 (おがや ちほ)

教育研究業績詳細はこちら

職位

教授 [基幹教員]

大学院での研究指導分野

国際社会学、国際移動とジェンダー、多文化共生論

専門分野

多文化共生、国際社会学、国際移動とジェンダー、フィールドワーク論

教育・研究内容の紹介

国境を越える人の移動がもたらす社会の変化や、文化やアイデンティティの複数性について、主にフィリピンからの人の移動を中心に研究しています。講義やゼミでは、人の国際移動とジェンダーや家族、子どもの関係についてフィールドワークやライフストーリーから探求しつつ、多文化・多言語社会のあり方について考えていきます。実際に多文化共生の現場に「弟子入り」する「共生のフィールドワーク」では、多くのフェリス生たちに多文化共生のリアリティについて学んでもらっています。

主要な教育研究成果

これまで、フィリピンから香港やシンガポールなどに主に家事労働者として働きに行く女性たちの組織活動や、出身家族との関係を通して、グローバル化とケアの関係について研究してきました。最近は、ヨーロッパや北米で暮らすフィリピン人移住者のネットワークや、国境を越えて移動する子どもたち、「ダブル」「ハーフ」と呼ばれてきた若者たちの語りをもとにしたアイデンティティ研究、日比国際児と呼ばれてきた日本とフィリピンにつながる若者たちのライフコースや、支援運動の歴史についての研究を進めています。教育面では、協定校であるフィリピン大学の学生とフェリス生との交流活動、外国にルーツを持つ若者の交流活動などを行ってきました。地域活動としては、川崎市の多文化共生推進施策や横浜市の男女共同参画施策の検討、神奈川県内における人権問題について活動しており、地域における多文化共生とジェンダー平等の実現にも取り組んでいます。

主要業績 著書

『移動を生きる:フィリピン移住女性と複数のモビリティ』(単著)有信堂高文社 2016

著書

宮島喬・佐藤成基・小ヶ谷千穂編『国際社会学(改訂版)』(共著)有斐閣 2023

論文

島村輝・小ヶ谷千穂・渡辺信二『少しだけ「政治」を考えよう!若者が変える社会』(共編著)松柏社2018

論文

「共生を学び捨てる――多様性の実践に向けて」岩淵功一編『多様性との対話-ダイバーシティ推進が見えなくするもの』青弓社2021

論文

「フィリピン女性エンターテイナーとJFC――国家、家族、支援者と当事者のトランスナショナルな交差の同時代史として」『同時代史研究』2024

学歴

1997年3月 一橋大学社会学部卒業
2003年3月 一橋大学大学院社会学研究科(社会学専攻)博士後期課程単位取得 退学

最終取得学位

1999年3月 修士(社会学)(一橋大学)

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