育児におけるジェンダー問題に
映画を通して光を当てる。
関口先生はアメリカの文化を様々な角度から研究されておられ、ゼミでは映像作品からアメリカの社会や文化を学んでいきます。その中で最近は家族・ジェンダーに強い関心を持って研究をされています
関口「最近『イクメン』という言葉が日本でも定着しつつありますね。私にも二人の子がおり試行錯誤の日々なのですが、アメリカ文化において育児をする父親はどのように描かれているのか疑問を持ったことが現在の研究の出発点となっています。アメリカに留学していた時、男性教員が研究室に子どもを連れてきている場面によく出会いました。育児に熱心な男性が多いことに感心した一方で、保育園などの預かり施設は整備されていないのかと疑問を持ちました。それがきっかけで男性の育児をサポートする社会の仕組みについて考えるようになりました。」
アメリカにはアメリカ特有の課題があると考える関口先生。アメリカ社会において「ワーク・ライフ・バランス」はどのように実現されているのか、アメリカの父親は子育てと仕事を両立する「イクメン」なのか、アメリカの家族がどう変わってきたのかを歴史的な文脈の中で考えながら、ジェンダーの諸問題について理解を深めていきます。