Interview #10

アメリカの社会問題を映像作品を通じて浮かび上がらせる。

文学部英語英米文学科

関口 洋平助教

アメリカの「イクメン」は どのような環境で子育てし、 何に困っているのだろうか。

育児におけるジェンダー問題に
映画を通して光を当てる。

関口先生はアメリカの文化を様々な角度から研究されておられ、ゼミでは映像作品からアメリカの社会や文化を学んでいきます。その中で最近は家族・ジェンダーに強い関心を持って研究をされています

関口「最近『イクメン』という言葉が日本でも定着しつつありますね。私にも二人の子がおり試行錯誤の日々なのですが、アメリカ文化において育児をする父親はどのように描かれているのか疑問を持ったことが現在の研究の出発点となっています。アメリカに留学していた時、男性教員が研究室に子どもを連れてきている場面によく出会いました。育児に熱心な男性が多いことに感心した一方で、保育園などの預かり施設は整備されていないのかと疑問を持ちました。それがきっかけで男性の育児をサポートする社会の仕組みについて考えるようになりました。」

アメリカにはアメリカ特有の課題があると考える関口先生。アメリカ社会において「ワーク・ライフ・バランス」はどのように実現されているのか、アメリカの父親は子育てと仕事を両立する「イクメン」なのか、アメリカの家族がどう変わってきたのかを歴史的な文脈の中で考えながら、ジェンダーの諸問題について理解を深めていきます。

育児に奮闘する父親の姿は どのようなイメージなのか、 現実とのギャップはあるか。

アメリカ文化を多角的に考察することが
現実社会が抱える課題を解決する一助に。

関口「男性の育児が注目を浴びている中で、作品や文化の中でイクメンがどのようにイメージされているのか、十分な検討がなされてきませんでした。文化研究から育児をする男性にもっと光が当たり、社会がより良い方向に変わっていけば研究者としてもうれしいです。映画や小説、ドラマといった大衆文化の中で表現されているジェンダー問題はどのようなものかを問う研究が増えてきました。映画・文学研究や歴史学といった多角的な視点から、実際の社会問題について考えるアプローチが増えていけばよいですね。」

ブラック・ライブス・マター、拡大する経済格差、#Me Too、大統領選など、アメリカの社会問題は日本でも耳にします。関口ゼミでは、映画や小説を題材に、現代アメリカの多様な問題について研究しています。一口にアメリカ研究と言っても多種多様なテーマを取り上げています。

関口「皆さんは『アメリカ』と聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?よく分からないという方でも、映画やドラマを見ると様々な形の『アメリカ文化』が浮かび上がってきます。中には日本で生活していると奇異に思える描写もあるかもしれません。浮かんできた疑問やアイデアを活かして、映像作品に潜むアメリカ社会の現実を一緒に考えてみませんか。」

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プロフィール

関口 洋平助教

専門分野

アメリカ研究、アメリカ文学、映画・映像研究、ジェンダー研究

所属

文学部 英語英米文学科

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