ゼミ・研究室紹介

Seminar and Labゼミ・研究室紹介

このページでは、そんな疑問を解決する各学科の学びをご紹介します。
フェリスの先輩たちの学びを通して、入学後の姿を想像してみてください。
大学案内パンフレットに載せきれなかったエピソードもご紹介します。

2023大学案内パンフレット p.51 スピンオフ・ストーリー

日本語教育の視点から
多文化共生について考える

文学部 日本語日本文学科 田中 里奈 教授

専門分野
#日本語教育学

日本語教育学的視点は今後、あらゆる場面で多文化共生のカギとなる

日本に住む外国人が増え、日本語教育の必要性がますます高まってきています。今後は今まで以上に、学校や職場、地域などの身近な場面で接する機会が増え、彼らとともに生きていくことがあたりまえの時代となっていきます。問題は、言葉が通じないがために日本社会にうまく参加できず、排除されてしまう人もいるということです。こうした場面で、日本語教育学の知見と多文化共生の観点を備えた人材が外国人と日本人とをつなぐ役割を担っていくことが期待されています。 この状況を踏まえ、ゼミでは、学生が個々の関心にしたがって、留学生や結婚移住女性、外国につながる子どもの日本語習得などの研究テーマを設定し、日本語教室の参与観察や日本語教科書の分析、インタビュー調査などを行っています。研究を通じて養ってほしいのは、異なる視点から社会を見つめる力です。少しでも多くの人がこうした力をもち、職場や日常の場面で活かすことができれば、多文化共生が少しずつ実現されていくはずです。 学生の皆さんには、大学での学びをもとに、自分の経験や普段の生活のなかで問題意識を育み、よりよい社会をつくるために、自ら行動に移せる人材になってほしいと思います。

大切なのは、相手を理解し
言葉を言い換えながら
伝えようとする姿勢

日本語日本文学科 4年 東京・工学院大学附属高等学校出身

外国人との交流といえば英会話のイメージが強く、英語に苦手意識のある多くの日本人が、日本で暮らす外国人との間に壁を感じているのではないでしょうか。しかし、どの言語が最も伝わりやすいかは相手によってさまざまです。外国人に対する言語支援イコールその国の言語と捉えがちですが、多文化共生において重要なのは、言語にとらわれず目の前の人と対話しようとする姿勢だと思います。
こうした姿勢を表すもののひとつに「やさしい日本語」があります。これは、外国人にもわかりやすいように日本語表現を工夫したもの。例えば、自治体が市民に向けて配布するパンフレットは中国語や英語などの多言語で展開されていますが、そのひとつにやさしい日本語で書かれたパンフレットがあります。
しかし、やさしい日本語は日本語教育を学んでいない人にはあまり知られていないのが現状です。より多くの日本人が活用できれば、交流や助け合いの可能性がもっと広がるはず。何より、外国人一人ひとりの日本語の理解度や文化的背景に合わせたコミュニケーションこそ大切であると考え、やさしい日本語について研究を行っています。

他のゼミ・研究室

百人一首などの作品を研究するほか、
古典の普及プロジェクトにも取り組んでいます。

中世文学ゼミ
文学部 日本語日本文学科
谷 知子

#文学 #日本史 #日本文学 #和歌 #百人一首 #ちはやふる #大河ドラマ #鎌倉殿 #鎌倉 #プロジェクト #PBL #源頼朝 #キャリア教育 #北条 #横浜 #ビジネス #日本文化 #現代社会 #年中行事 #古典文文学

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ゼミ一覧

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  • 日本語教育学研究 ―多言語多文化社会と日本語教育―
  • 上代文学研究 ―万葉びとの恋から日本神話まで―
  • 中古文学研究 ―平安時代のかな文字を読む―
  • 中世文学研究 ―『もののけ姫』から中世和歌まで―
  • 近世文学研究 ―歌舞伎・宝塚作品との比較分析―
  • 近現代文学研究 ―漱石から浦沢直樹まで―
  • 近現代文学研究の諸問題 ―「かたち」ある「ことば」の変遷を追う―
  • 和漢比較文学研究 ―李白・杜甫から天神様の漢詩まで―
  • 創作 ―小説を書く―

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