職種を問わず必要な「伝える力」を音楽を通じてワクワクしながら学ぶ
モーツァルトのソナタに込められた情景を演奏で表現するには、あらゆる「伝える」を考えることが大切。その根底には「音楽とは?」を改めて考えてみるなど、物事を深く考える力、幅広い価値観を養うことが重要です。
例えば、授業では身体の不自由なピアニストの方の演奏を聴いて、感じたことを学生同士でディスカッションしました。音楽をきっかけに「『普通』とはどういうことだろう?」という問いまで掘り下げて考えるのです。そうして自分なりのブレない価値観を養うことが、相手に興味を持ってもらえるような「伝える力」につながります。
また、学生たちは演奏会の企画運営にも挑戦します。当日は司会や演奏者として舞台に立ちますが、お客様に興味を持ってもらうためには声や音の「大小」「高低」「スピード」「間」「質」をバランスよくコントロールし、「パフォーマー」として演じながら面白く、魅力的に伝えなくてはなりません。他にワークショップやゲーム、イベント実習など、あらゆる場面でアウトプットを繰り返し、この力を身につけます。
こうして磨いた「伝える力」「パフォーマーとして演じる力」を活かし、将来は幅広い場面で活躍してほしいと思っています。