目の前で退屈そうにしている人が
自身の活動スタイルを見直すきっかけに。
私はバリトン歌手として活動していますが、音楽表現について研究する研究者でもあります。「音楽を楽しみながら学ぶ・伝える」ために大事なことは何かについて考えています。
大学教員になる前は、中学高校の教員をしながらオペラやコンサートの活動をしていました。クラシック音楽というとどうしても堅苦しく思われがちです。授業では居眠りをする生徒がいましたし、コンサートではお客様から『わかる音楽をやってほしい』と厳しい意見をいただきました。そんな時にエンターテイナーとして楽しく授業し、コンサートでも面白い解説を交えれば、もっと興味を持ってもらえるのではないか?と考えるようになりました。
その後私のコンサート活動は、教育とエンターテインメントを組み合わせた、いわゆるエデュテインメントスタイルになり、楽しいトークを交えることによって客席はとても雰囲気が変わるようになりました。ですが、ただ説明するだけでは興味は示さないので、役者やコメディアンのように表現の幅を持ちながらやっています。