大学教育改革への
取り組み

本学では、学生が主体的に行動し社会と接点を持てるプロジェクトや、さらなる教育の質の向上を目的としたFD活動を通じ、社会に貢献できる人材を育成しています。
FD活動
本学のFD活動
本学では、教育システム・教育方法・授業内容・カリキュラムなど、教育活動全般の改善・向上に関する組織的な取組(FD:Faculty Development)を全学的に推進しています。 FDの推進にあたり、学内には大学FD委員会と各学部・研究科FD委員会を設置しています。学長を委員長とする大学FD委員会と共に各学部・研究科単位でFD委員会を設置することで、教育の質的向上という課題に対して、さまざまな視点から検討し、より実効性のあるFD活動の展開を目指しています。
FD委員会の任務
- 教育の質的向上に向けた全学的な教育支援策の企画・立案及びFD推進
- 学生による授業評価アンケートの企画・実施、アンケート結果の集計・分析・評価
- FDに関連する情報収集及び学内の啓発活動
カリキュラム・マップ
各学部、学科が養成しようとする人材を記した卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、これを実現するために各授業科目を通して行う教育を教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)としています。 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)の達成にそれぞれの授業科目がどのように寄与しているかを示すものとしてカリキュラム・チェックリストがありますが、科目と科目との関係や、学習の順序などを表現するために視覚的に表したものをカリキュラム・マップと呼んでいます。 各学部・学科のカリキュラム・マップは、次のとおりです。
活動報告
2018年度以前の活動報告はこちら
学修行動調査
本学では、学生の学修状況(学修時間や学修行動)の把握、学修成果の把握を目的として、 学部学生を対象とした学修行動調査を毎年度実施しています。
Ferris学修行動調査
2022年度学修行動調査の分析結果に基づく課題検討について
所管 |
課題 |
検討内容 |
CLA |
「リーダーシップ」 「計画を立てる力」 |
「音楽実技」や「プロジェクト演習」などの科目を中心に、教員がコーチングを意識した授業を展開し、学生に主体性を持たせることで、さらに対応できるのではないか。また、学生が「リーダーシップ」の定義を曖昧にとらえている可能性があり、「リーダーシップ」を涵養する従来の取り組みを学生に理解させることも必要ではないか。 |
英語 |
「英語に関する設問」 |
英語スタンダード科目を中心に、レベル設定やテキスト選定の見直し、e-learning教材の導入等を検討していきたい。FD活動の一環として非常勤講師とも情報共有しながら進めていく。 |
初習外国語 |
「リーダーシップ」 「計画を立てる力」 |
2021年度に開始したⅤi,Ⅵi(総合)科目においてアクティブラーニング形式の授業を展開していること。 また、「語学カフェ」や「初習語学フェス」の正課外活動が活況であり、これらの能力を涵養できるようより一層推進していきたい。 |
文学部 日本語日本文学科 |
「リーダーシップ」 |
教員は学生に対し、学術研究の中で平等に「主張の機会」を与え、その一つ一つを丁寧に評価、伝えるように努める。教育効果として、それが学生の自信につながり、肝心なところで他人任せにしない、リーダー的な振る舞いが出来る人が育成されている。具体的にはゼミ教育において自発的に意見を提出できる「リーダー気質」の学生、発表準備や作成資料を通した学術研究成果をもってクラスの学習意欲を高めるタイプの学生もおり、優れたリーダーによって学生が自主的な学習に励む環境が育まれており、学科全体でこの傾向を大切にしたい。 |
「計画を立てる力」 |
「R&R」「基礎ゼミ」「プレ専門ゼミ」「専門・卒論ゼミ」における個人での発表を行う演習科目では概ね養うことが出来ている。具体的には、1年次から4年次の卒業論文完成まで、それぞれ自分が選んだ作品やテーマにある論点を見出し、その論点を証明するために必要な作業、スケジュールの見通し(計画)をたてる必要があること、計画力の重要性を身につけてもらう。必要な調査はなにか、プレゼンテーション化や卒業論文を含めた論述化をどのように行うか、教員は学生からの質問に適宜アドバイスを行うことで計画力をもった自主的な学びを支える。 |
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音楽学部 |
「リーダーシップ」 |
学生向けに、音楽業界のリーダー(コンサートミストレス等)による講演会等を実施するなど検討したい。 |
「計画を立てる力」 |
各授業において小さな成功体験を与えることにより、目標達成までの逆算する力を引き出していく工夫が考えられる。 |
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日本語教員養成講座 |
「リーダーシップ」 「計画を立てる力」 |
教員養成講座なので、それぞれの力は求められているところだが、近年の学生事情を鑑み、教員がより意識的に工夫して養成していく必要がある。 |
2018年度以前の結果報告はこちら
ALCS学修行動比較調査(教学IR比較コモンズ)
他大学間との比較分析による現状把握を目的として、2018年度から参加しています。
https://cmpir.jp/site/alcs1.php
学生による授業アンケート
フェリス女学院大学では、授業をより良いもの、より効果的なものに改善していくために、FD活動の一環として、2004年度から全学的に学生(履修者)による授業アンケートを実施しています。
2018年度以前のアンケート結果報告はこちら
学生満足度調査
本学では、大学改革や学生生活における各種施策の検討のため、学生の教育や学生生活への満足度、大学への評価等を把握する調査を実施しました。